瘢痕形成(はんこんけいせい)

治療法の詳細 ダウンタイム・術後経過 術後に起こりうるトラブル・対応

瘢痕形成 | 治療法の詳細

瘢痕形成(はんこんけいせい)とは、幅の広い傷跡や段差のある傷跡を切り取って綺麗にする手術です。
傷の幅は細くなっても長さは短くはなりません。場合によっては傷が長くなります。
 
※ 傷を完全になくす事は不可能であり、目立たなくするという目的であることをご了承下さい。
また、個人の体質的な要因が大きいため、キズアト修正には限界がありますことをご理解ください。


瘢痕形成:瘢痕形成:傷跡の切除

瘢痕形成:縫合して手術終了
 
【麻酔方法】
局所麻酔 麻酔テープ 麻酔クリーム
 

(はんこんけいせい)| ダウンタイム・治療後経過

【ダウンタイム】
個人差があります。
 
 
■ 腫(は)
 
約2~3 日間(朝晩にむくみを感じます)内出血や感染症になった場合、腫れが長引く事があります。
 
 
■ 内出血
 
細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し切開部周辺が紫色になりますが、1~2 週間で消失します。
 
 
■ 抜 糸
 
3 日~7 日目
 
 
■ メイク
 
患部を避ければ、直後から可能です。患部は、1 週間後からメイク可能です。
 
 
■ 完 成
 
約4~6 ヶ月後
 
 
■ 通 院
 
術後1 週間目
 
 
【治療後の経過】
 
傷 跡
 
創部の傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。
 
 
傷口の盛り上がりと中縫いによる凹み
 
傷は皮膚の表面だけでなく中の組織も縫い合わせてあります。
 
傷口に緊張がかからないように中の組織を強めに引きよせます。そのため術後は傷の部分が盛り上がります。その両サイドは糸で引っ張られて凹んでいます。その盛り上がりや凹みは3ヶ月後の経過で平らになります。
 

(はんこんけいせい)| 治療後に起こりうるトラブル・対応

【喫煙について】
喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。
術前2 週間前~術後最低1 ヶ月は禁煙をお願い致します。

 
 

トラブル一覧

 
A) 感 染(化膿する)
B) 傷の幅が狭くならない
C) 傷跡の段差・凹み
D) 傷跡が赤く盛り上がる
E) 中縫いの糸が出てくる
 
 

A) 感 染(化膿(かのう)する)

A-1トラブルの内容
瘢痕形成(はんこんけいせい)の術後、熱感・痛み・腫(は)れが増す、あるいは長引く場合は感染が疑われます。
 
A-2 対応
感染が起きた場合は、内服薬服用や抗生剤の投与を1 週間続けて経過をみます。膿が溜まった時は、傷跡やその周囲を切開して膿を出す処置を致します。
 
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B) 傷の幅が狭くならない

B-1トラブルの内容
周囲の皮膚の突っ張りが強いと傷が引っ張られて広がってきます。
 
B-2 対応
術後に広がってしまった傷跡に対して、再度手術をさせて頂くことは可能ですが、再び広がる可能性が高いと思われます。
 
※ 4 ヶ月以上待って傷の赤みが消えてからの施術をおすすめします。
 
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C) 傷跡の段差・凹み

C-1トラブルの内容
縫合した傷口のずれや、肌の性質により傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。
 
C-2 対応
出来るだけ丁寧に縫合しますが、傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。
小さい段差はCO2 レーザーで段差を削ることによって改善することができます。
レーザーでは改善できない大きな段差や凹みは傷跡を再度切開し縫合します。
 
※ 4 ヶ月以上待って傷の赤みが消えてからの施術をおすすめします。
 
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D) 傷跡が赤く盛り上がる

D-1トラブルの内容
周囲の皮膚の突っ張りが強い、あるいは体質により傷跡がケロイドのように赤く盛り上がることがあります。
 
D-2 対応
その場合はステロイド注射(ケナコルト)で傷を凹ませる効果が期待できます。
 
十分な効果が得られるまでに、1ヶ月に1回の治療を繰り返す可能性があります。また、ケロイドになりやすい体質の方は放射線を照射する治療をお勧めします。
(放射線治療は他院へご紹介させて頂きます。)
 
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E) 中縫いの糸が出てくる

E-1トラブルの内容
周囲の皮膚の突っ張りが強い、あるいは皮膚の中で縫合した糸の先端が皮膚を突き抜けて外に出てくることがあります。放置すると化膿するおそれがありますので早目の処置が必要です。
 
E-2 対応
早目に来院して下さい。糸を抜去します。
 
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